陸上の国際大会、セイコーゴールデングランプリ川崎に出場する有力選手が大会前日の９日、会場の川崎市等々力陸上競技場で記者会見した。男子１００メートルに出場する高瀬慧（富士通）は抱えていた左足の不安が消えた様子で、「しっかり練習が積めるようになった。何も考えず思い切り走る」と力走を誓った。

　男子４００メートルリレーで３位に入った世界リレー大会（バハマ）を終えて間もない藤光謙司（ゼンリン）は、２００メートルに出場。「万全な状態ではないが、しっかりパフォーマンスを出したい」と語った。福島千里（北海道ハイテクＡＣ）は女子２００メートルの他に４００メートルリレーにもエントリーし、「日本記録が目標。世界選手権につながるタイムを出せるよう頑張る」と意気込んだ。　

　男子１００メートルで１０秒００の記録を持つ張培萌（中国）は、今大会を欠場する桐生祥秀（東洋大）が３月に追い風参考で９秒８７を記録したことに言及。「非常に素晴らしい。日本とはいいライバル。（世界トップとの差を）どう縮めるかは共通の目標」とエールを送るように話した。

［時事通信社］