(2015/5/10-15:41)
前田彩が初のハーフマラソンで快走した。重友らを10キロ手前で突き放すと、そこからは一人旅。想定では10キロすぎからペースを上げる予定だったが、「まあ、いっか」と追い風に乗って抜け出した。
3月の名古屋ウィメンズマラソンで、転倒して負傷しながら日本選手最高の3位に入り、世界切符をつかんだ。本格的な練習を開始したのは約2週間前で、「自信はなかった」そうだが、積極的なレース展開で好調をうかがわせる。「タイムを気にせず、自分のペースで走ることができた」と笑顔で振り返った。
世界選手権でさらなる飛躍が期待される23歳。「ここで優勝できたのを自信にして、世界陸上でいい結果を得られるようにしたい」と意気込む。大舞台に向け、これからスイスなどで高地合宿を積んで本番を迎える。
[時事通信社]