(2015/5/15-19:53)
ジャマイカ人の父を持つ大器、日大4年のケンブリッジが男子100メートルで念願の初優勝を果たした。10秒33のタイムには「太ももに違和感が出て、中盤にもたつきスピードに乗れなかった。60点」と不満も残るが、ゴール前の競り合いを制す勝負強さを発揮。「(最後の4年で)この大会に勝ててよかった」と笑顔で振り返った。
決勝で隣のレーンを走るはずだった桐生の棄権を知ったのは直前。「意識せず、自分のレースをしようと思った」と逆に集中力を高めた。4月の織田記念国際では桐生を破って優勝しており、改めて力を証明した。次の目標は世界選手権の標準記録(10秒16)突破。「この勢いに乗っていきたい」と次戦の日本選手権をにらんだ。
[時事通信社]