(2015/5/17-16:48)
【ロサンゼルス時事】米テキサス州オースティンで16日に行われた州高校陸上選手権の女子棒高跳びで、重度の視覚障害を持つシャーロット・ブラウンさんが11フィート6インチ(約3メートル50センチ)をクリアして3位に入賞した。スポーツ専門局ESPNなどが伝えた。
日本の高校3年生に当たるブラウンさんは完全な失明ではないものの、明暗をぼんやりと感じられる程度の視力という。中学時代に「スリルと興奮」を求めて棒高跳びを始めた。助走の歩数をしっかり数え、ポールを突き立てるボックスの位置を音で示すベルを頼りにした跳躍で、2013年以来3年連続で州選手権に出場。8位、4位と順位を上げてきた。
自分を支えてくれる盲導犬のベーダーとともに表彰台に上がったブラウンさんは「3年かけて、ついにここにたどり着いた。これは私個人の物語ではなく、何かと闘う全ての人々の物語だ」と語った。
[時事通信社]